母子支援

心ゆらし、母子支え

ルポvol.13【母子支援1】ガラリと会議室の戸が開く。「ごめんなさい、 カンファレンスが長引いて遅れます!」と詫びる声に顔を向けると、母子支援員主任の橋本久美子さんの姿。廊下を歩き指定の部屋に向かう私を呼び止める表情が、切迫している。母子...
法律

3月17日、弁護士さんに聞いてみよう

ルポvol.10  【法律1】足立区のポルテホールで開催家庭やお金の問題を、一人で抱え込まないこと。その悩み、ぜひ弁護士さんに打ち明けてください。解決の糸口が見つかるかもしれません。3月17日(水)、足立区のポルテホールにて、無料の法律相談...
ヤングケアラー

親が喰らう子、ヤングケアラー

ルポvol.11  【ヤングケアラー1】荒野にポツンと一軒家。中に2匹の虎がいる。一緒に暮らすのは、幼い女の子。彼女は、猛獣の世話をしなければならない。噛みつき襲う攻撃をかわすも、ときに深手を負う。相手の心は分からない。助けを求める人はおら...
貧困

貧困の子に、「体験」を

ルポvol.10  【貧困問題1】まるで千手観音のように、つなぐ手が無数に伸びているよう。多様な分野の人たちの手を次々とにぎっては、さまざまな子ども支援事業を手がけていく。そんな片野和惠さんの経歴や活動を追うのは大変だ。「ベースキャンプ」は...
里親・中途養育者

里親は、孤立している

ルポvol.9  【里親・中途養育者2】テーブル上のショートケーキを、ひょいとつかもうとする2歳男児キヨちゃん。「それはお客さん用だからね」と、里母の志賀志穂さんは優しくいなす。元気一杯の小さな「怪獣」を、里父の志賀マサシさんが「おいで」と...
外国人

外国人問題の根は、日本語の壁

ルポvol.8  【外国人1】障子の光が穏やかになる午後4時。小学生帽をかぶった、アフリカにルーツを持つ女の子が、「こんにちは」とはにかみ挨拶する。畳の上のテーブルで、国語の教科書を広げるのはボランティアの日本人女性。背筋をピンと伸ばしたそ...
イベント

「つながり」育む、“がきんちょ”地域食堂

ルポvol.7  【イベント2】とくに告知はしない。しかし、当日になると、わさわさ子どもたちが来る、母子が来る、近所の老若男女が来る。そしてテーブルを囲み、ボランティアの人が作った手料理をワイワイ食べる。今、よく耳にする「子ども食堂」のよう...
いじめ

子どもたちの「いじめ防止大作戦」

ルポvol.6  【いじめ1】 廊下を歩いていると、騒ぎ声がする。4人の男子生徒が、1人の男の子をはがいじめにしていた。ゲラゲラ笑いながら相手のズボンを脱がせ、思春期の下半身をむき出しに。その子の助けを求める目に、ハッとかち合ってしまう。私...
発達障がい

生きづらさは、心の「退化硬直」から

ルポvol.5  【発達障がい 3】「人が怖い」と、悩む子がいる。一、二、三のかけ声で転がしたボールが、向かってくる相手のボールとコツン。その子の胸に、何か暖かいものが流れる…。発達障害をはじめ、生きづらさを抱える人たちに向けた「イイトコサ...
里親・中途養育者

実の子じゃない子育て、「困ってる」と言っていい

ルポvol.4  【里親・中途養育者1】愛らしい小さな革靴。しっかり丈夫で、デザインも洗練されている。この足立ブランド認定のベビーシューズを手作りするのは、ファーストステップシューズ(足立区梅田)を経営する町田彰秀さん。その本業より力が入っ...
発達障がい

ペアレント・メンターが、親を支える

ルポvol.3  【発達障害2】「発達障がい」のお子さんを持つ親の悩みは深い。「周囲とうまく溶け込めない」「突飛な行動をしてしまう」わが子にどう対処したらいいか…。同じ症状の子を育て上げた親が、今苦闘する親をサポートとするのが「ペアレント・...
発達障がい

「発達障がい」と出会う

ルポvol.2  【発達障がい 1】東京未来大学こどもみらい園で、アートを教える?「発達障がい」の子どもたちと関わるようになったのは、偶然である。収入の助けに、週1回となる東京未来大学こどもみらい園(足立区)のアート講師の職を、たまたま得て...