貧困の子に、「体験」を

貧困

ルポvol.10  【貧困問題1】

まるで千手観音のように、つなぐ手が無数に伸びているよう。多様な分野の人たちの手を次々とにぎっては、さまざまな子ども支援事業を手がけていく。そんな片野和惠さんの経歴や活動を追うのは大変だ。

 

「ベースキャンプ」は、代表・理事を務める「NPO法人LILA子どもの学びを支援する会(通称、リエゾン・アダチ)」。足立区を拠点として、「貧困の子ども支援」、「学び・体験支援」、「子育て支援」を3本柱に活動する。無料学習支援、スイミング、テニス、キャンプ、親子での英語授業、貧困家庭へのフードバンク食品の配布など、さらにいろいろあり。独自事業や委託事業も行う。

 

会名の「LILA」は、ヒンディ語で「遊び場」「幸せな場所」を意味。学校や家庭以外に、生きづらい子どもたちの、もう一つの居場所をつくりたいという想いが込められている。

 

ちなみにこの言葉は、インドネシア・バリ島の人たちとの付き合いに由来。2005年に、片野さんは、ボランテイアで同地の村と協働し、図書館を併設した児童館を開設。そして運営する英語教室の日本の子どもたちを同地に連れて、異文化交流を続けている。

 

2018年には、足立区議会選挙に立候補し落選するも、同区の課題に直面し、向き合う。2020年には、足立区女性団体連合会会長に就任。

また、英語教室MIP cie club・miksi clubの経営者でもある。

 

そんな片野さんの多彩な活動や考えを掘り下げてうかがう。

 

(インタビューは、2020年9月23日、足立区梅島にあるリエゾン・アダチのオフィスにて行う)

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