ヤングケアラー

ヤングケアラー支援は、「家族まるごと」で

ルポvol.40-1 【ヤングケアラー5】今やブームとさえいえる「ヤングケアラー」。救いの手が差し出されつつ、「家族の世話をする、可愛そうな子ども」というイメージが独り歩きしている。そして、「子育てや家事ができない親」が、非難を浴びる。「支...
依存症

依存症は「病」。回復できる

ルポvol.39 【依存症1】「新宿リカバリー・パレード」を歩いて「♪いいんだぜぇ~きみがアル中でも、ヤク中でも…」。2022年11月6日、「リカバリー・パレード 回復の祭典」の行列に加わり、歩きながら歌う。晴天の下、新宿のど真ん中の公道を...
子ども食堂

被災地支援の「現場力」で、子ども食堂を

ルポvol.38 【子ども食堂1】バーベーキューと有名ボクサーが迎える「ピース食堂」メニューは、「バーベキュー弁当」。子ども食堂らしからぬインパクトあり。2022年9月11日、日曜日に開催された『ピース食堂』は大盛況で、120食分の整理券が...
外国人

ウクライナ避難民が、日本で思うこと

ルポvol.37 【外国人5】線の上に、身一つで立つ。後ろは、今まで過ごしてきた、かけがえのない世界がある。そこはまさに破壊され、心は悲しみで一杯。目の前には、未知の世界が茫洋と広がっている。不安に押しつぶされそうになり、足がすくむ。ウクラ...
アート

「全力子ども」のエネルギーが爆発する舞台

ルポvol.36 【アート2】原因は、セイラが胸に抱いていた日記帳だった。そこにつづられてた、14歳の少女のモヤモヤが、異世界に禍いをもたらしてしまう…。2022年9月24日、ギャラクシティ・西新井文化ホールで上演された『異世界ア・ラ・モー...
ヤングケアラー

「自分」受け入れ、人の哀しみ抱く

ルポvol.35 【ヤングケアラー5】ヤングケアラーの低い「自己肯定感」「自己肯定感」。 このワードが話題に上がるたびに、耳をそば立てる。ここ数年、心のありようを計る言葉として出回り、聞くたびに胸がざわめくからだ。そして、ヤングケアラーのそ...
法律

「子どもの幸福権」を守る

ルポvol.34 【法律2】冷房のきいた法律事務所の相談室。「お待たせしました」と、白シャツ姿の青年がパソコンを抱えて入ってくる。額に汗しているのは、先ほど、炎天下の外からエレベーターに飛び乗ったからか。眼鏡の奥の目が柔和な人である。テーブ...
児童施設

施設の子と、泣き笑う“おせっかい”

ルポvol.33【児童養護施設1】進行役の女子学生が企画書を配り始める。「用意がいいわねぇ。めっちゃ成長した!」と声をかけるのは、染谷江里さん。「おせっかい子育てプロジェクト代表」というより、パッと場を明るくするみんなの「姉貴」という印象だ...
ヤングケアラー

ヤングケアラーが、訴えたいこと

ルポvol.32 【ヤングケアラー4】ワンワン泣く3歳の女の子の手を、小さな袖に通す11歳の少年。アイロンをかけ、洗物をたたみ、掃除機をかけるのも彼だ。ひとり親の母が会社勤務している間、妹と5歳の弟を身ぎれいにし、家事を一手に引き受けている...
コーディネーター

グラレコで、つなぐ

ルポvol.31 【コーディネーター1】椅子から腰を上げようとしたとき、スマホに着信音。手に取ると、受信機向こうのN-style(エヌ-スタイル)代表の野際里枝さんが、息せききって話し出す。「今、待ち合わせの喫茶店に向かっていますが、近くに...
教育

足立の職業人が、中学生に伝えたこと

ルポvol.30 【教育2】バイクから降りもせず、16歳の少年は、「俺、バイトしたいんです!」と言い放つ。それでも「明日、来い」と受け入れた寿司屋の大将は、その後数年間、毎日彼を厨房でしごき、社会人として鍛え上げた。さらに数十年後の今、かつ...
外国人

子育てママよ、まち起こせ

ルポvol.29【外国人4】シンポジウムのプログラムが終わる。登壇者たちが舞台を降りかけ、聴講者たちが席を立とうとざわめく。そのとき、1人の女性の声。「話したいことがあります!」という切迫した言葉が、会場の動きを止めてしまった。先ほど議論さ...