子育てママよ、まち起こせ

外国人

外国人向けに、「やさしい日本語」で地域情報を

日本人の友人でもそうですが、外国ルーツの友人も幼稚園探しにとても苦労していました。なかなか適したところを見つけられない。たとえば、私の住んでいる地域では、バス登校できる幼稚園が10園ある。選ぶには、教え方、雰囲気、先生の感じなどを検討したい。でもそうした情報は、全部日本語で出ています。しかも、幼稚園のホームページでは詳細を公表していない。コロナ禍ということもあって、直接電話で問い合わせてやっと「この日に無料の相談会があります」などと教えてくれる。足立区でも幼稚園の冊子が出ていますが、知りたい情報がすべて網羅されているわけではありません。一つひとつ、確認しないと分からない。

 

私自身は、なんとか来年(2022年)1月から、子どもを保育ママ(小規模幼稚園)に預けられることに。できた時間で、子育て、保育園・幼稚園選びに関する日記みたいなものを、ブログなどでいいから発信したいと思っています。読者は、日本人ではなくて国際結婚したご夫婦。日本語教師の経験を生かして、「やさしい日本語」で書きたいなと。

 

専門用語の読み方や意味を解説するだけでも役に立ちます。「一時託児」という言葉も、日本語を読みなれないと「えっ?」となる。「一時託児(いちじたくじ)」とは、「短い時間、子どもをあずけられること」と解説すれば、その存在を理解してもらえれば、「利用しようか」と検討することもできるように。

 

保育園・幼稚園選びでは、具体的なことがアドバイスできます。「来年4月に入園するためには、12月までにこの書類を出さなくちゃいけない」「その書類には、ご主人の就労証明が必要で、取得するには2週間かかる」など、時間的な問題や行政のことも関わってくる(日程や要項など、市区町村で異なりますが)。

 

足立区のことも伝えたいですね。子育てに関して言えば、足立区は公園も多いし広い。物価も東京都内では安い。「ここのスーパー安くていい!」「野菜も新鮮だし!」など、いいじゃんと思うことがいっぱいあって。私のよく行く子育てサロンのような場所も紹介したいですし。足立区外の人に向けても魅力を伝えていければ。

 

中国人の夫と結婚し、人生を歩みだすまで

アルバイトを掛け持ちしながら、都内の日本語学校で働き始めたのは2010年。夫とは日本語を学びに来日していた頃、職場で出会いました。数年後、卒業生を訪ねて中国を訪れた際、すでに留学期間を終え、中国へ帰国していた彼と再会しました。その頃から交際がはじまり、数か月後には中国に移住することを決意。彼の生まれ育った国を知りたい、彼の家族と交流できるよう中国語を学びたいと思ったんです。

 

彼の実家で、1年ほど暮らしました。「花嫁修業」兼「中国語の学習」をしたわけです。急な決断だったことに加え、交際相手が中国人だということで、父親には猛反対されました。結婚するまでも簡単にはいかなかったですね…(苦笑)。

 

お互い当初から、生活するのなら日本の風土が合っていると話していたこともあり、結婚、留学期間終了と共に2人で日本へ帰国。日本での暮らしに慣れてきた頃、妊娠しているのがわかりました。

 

出産前後に経験した異文化ショック

まだ安定期に入って間もない頃から、彼の両親が「手伝うために来日する」ということで、主人とはすごくもめまして。その頃はまだコロナ禍前で、中国では、「妊婦の嫁の面倒を見ない親は、親じゃない」ぐらいの感覚がある。「実母も来てくれるので、必要ない」と言っても通じません。1日2日じゃなくて、結局約1カ月間、同居することに。

出産後も大変でした。中国では「月子(ユエズ)」といって、産後の肥立ちである間、母親は、「水を触っちゃいけない」「スマホの画面を見ちゃいけない」と命じてくる。ほぼ寝たきりの状態で体を休めるといった風習なんです。だから、夏場でも冷たい水は飲めないし、体もタオルでふくだけ。日本人だから月子はやらないと断わり、理解はしてくれたものの、私が毎日シャワーを浴びていると義母にはいい顔はされませんでしたが。

中国では家族の絆が強いですね。日本に帰った当初、主人は毎日のように実家に電話していましたが、それが当たり前のよう。文化や価値観の違いから、よくケンカもします。そうした日々の葛藤を、「日中夫婦のあるある」というテーマで書き綴り、インスタグラムで発信しています。「子育て日記」もイラストに描いてアップ。

 

子どもには、2つのルーツを大切にしてほしい

(Tくん、つまづいて、柵に頭をぶつける)…いたかったね…泣かないねぇ~偉いねぇ。

 

この子は、将来、自分が、日本人か中国人かと自問するときがくるでしょう。そうなったときは、どちらのルーツも大事にしてほしいなと思っていて。つい先日、テニスプレイヤーの大坂なおみさんの記事で、「どっちよりの日本人?」といった記事が書かれていましたが、その感じはいやだなぁと。中国のルーツも、日本のルーツも、持っていて当たり前、どっちよりかなんて線引きは関係ない、というふうに育ててあげたい。

 

中国語は、今主人が家で話しています。私も分かる範囲で、この子に中国語の絵本を読んだり、歌を歌ったり。どっちつかずのセミリンガル(2言語話せるが、抽象的な内容が理解できない)になっても可哀そうなので、第一言語としては日本語に。もう少し大きくなって本人が希望するなら、近くでやっている中国語の教室に通わせてもいいのかなと。

 

変えていくには、意見すること

こないだのシンポジウムですが、「言わないで後悔するより、言ってしまおう」と、プログラムが終わる寸前に発言しました。すると後で、会の関係者や登壇していた方、行政の方とお話することに。そのとき名刺交換するという体験、すごく久しぶりにできたんです。もう嬉しいというのか。社会とのつながりを取り戻して、自分でもやれることが、たくさんだあるんだと思えてくる。

 

インスタなど見ていてると、同じような立場の人でも、日本人の癖なのか、訴えたいことがあっても自分の胸のうちにとどめてしまってる。話して、共感し合うほうが、お互いのためだと思うんです。

 

以前、足立区役所に、「週に2、3日の利用が可能な保育施設があってもいいのでは」と意見したことがあります。これって、理不尽なことを言うクレーマーと隣り合わせかもしれません。でも、それを欲している人がたくさんいるなら、新しい革命を起こすクレーマーになる。何かを変えるには、1人の市民、1人のママとしての意見を、発信していかなくてはいけないかなと。

 

(Tくん、ステンレスのお盆にコップの水をぶちまける)…あっ、ちょっとこれ、お店のものだし、びしょびしょになっちゃう!

 

(聞き手・ライター上田隆)

 

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note ワタナベ サヤカ@日中国際結婚&子育て

ワタナベ サヤカ /日中国際結婚&子育て|note
\ あだち&地域社会でつくる ママのジブン時間! / あだちほっとタイムPJの主宰/ 元日本語教師/ 日中夫婦 8年目 夫婦別姓/ 多文化共生/ 宣伝会議 編集ライター養成講座38期生/ 足立区移住民 ▶︎

 

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