江戸川区に、国際スクールを

外国人

 

区議の非力を痛感し、首長の道を模索

区議を辞めて、東京都議選に出馬したのは、所属政党の立憲民主党から要請があったからです。都議5席の1席を取り、江戸川区の地盤を固めたいということでした。残念ながら落選。自分としては、2期区議を務めてから、国政に打って出たいと考えていたので、くやしい思いがあります。

 

区議としての仕事で、2つの大きな問題が、自分の前に浮かび上がっていました。

一つは、これまでお話した外国人の問題にもかかわる教育について。

もう一つは、防災のことです。国に要望してスーパー堤防の予算は通りましたが、江戸川区の場合、それだけでは不十分です。低層の住宅密集地が多く、水害になれば、甚大な被害が出るでしょう。建築基準法を改正して、一軒家の底上げと集合住宅を増やすなどの対策が必要です。多言語の防災ウェブサイトもつくるべき。しかし、この2つの問題に対する提案は、受け入れられませんでした。一区議としてできることは限界があるなと。

 

やはり痛感したのは、市長・区長・県知事・都知事といった首長に集中しているパワーが大きいことです。議会が政党・会派で分断され、一枚岩にならない今の状況であれば、思いきった改革を打ち出しやすい。今後、国政に出てネットワークをつくり、首長に挑戦する選択肢も検討したいと思います。

 

古代インドの哲学から、現代の政治哲学を

ただ、今の私に、首長を務める能力があるかと言えば、そうは思いません。

19歳から世に出て25年間、社会人としての経験を積んできました。多国籍企業に勤め、日本に渡ってIT企業で働くなど、いろんな知識やノウハウも得ました。しかし、人生の哲学、政治の哲学が、備わっていないというという実感があります。

 

現在、あるインドの哲学者から学んでいますが、政治の哲学を語る哲学者はいないですね。19世紀20世紀の哲学、カール・マルクス時代の哲学は、みんな問題が起きてから、その問題をどう解決するかを語っているにすぎません。そもそものあるべき姿を問う、もっと古い時代の哲学を学びたいです。もっと大きな意味で、哲学込みで、50年先100年先の日本を、どういう風にして真に平和な国にしていくかを考えたいです。

 

考え決める人をつくる国際スクールを提言

最近は、江戸川児童相談所の上坂さんと、よくかかわっています。インドコミュニティの家庭内暴力や児童虐待などが増えているからです。インド人の人口増加に従って、これまでコミュニティ内で解決していたことが、さばききれなくなっています。ほかにも、親族が亡くなったので、葬儀の対応をしてほしいという相談も多くなっています。それで、全日本インド協会では、「危機管理チーム」を設置して対応することにしました。

 

もう一つは、「エデュケーション委員会」。これからスピードを上げて、いろいろ提言していきたいのですが、江戸川区で国際スクールをつくってほしいと考えています。生徒は、50%を日本人、50%を外国人にする。外国人枠はいろんな国籍にします。多文化のルーツを持つ子どもたちが、自然な形で友だちになることで、多様な価値観を身につけ、学ぶことができる学校にしたいのです。学費は、4万~5万円ほどに。通常塾に支払う金額より安いです。

 

こうした提案をすると、教育委員会の方から、「日本の教育は、成功していないというのですか? ノーベル賞を受賞する学者をたくさん輩出し、素晴らしい製品をつくり出しているのに」と、よく言われます。いや、違います。日本の傑出した製品は、全部チームワークの産物。個人の優れた業績は、自己努力のたまもので、日本の教育の成果ではありません。

 

教育とは、この世界でサバイバルしていく力を育むことが、役割であるはずです。その力とは、自分の頭で考え、ものごとを決めていくこと。そうした本来の教育を行うために、どうしても国際スクールを、日本で立ち上げたいのです。

 

 

(聞き手・ライター上田隆)

 

<資料>

  • ウィキペディア

「プラニク・ヨゲンドラ」

プラニク・ヨゲンドラ - Wikipedia

 

  • 移住者と連帯する全国ネットワーク

「東京都江戸川区議会議員 よぎ議員 インタビュー」(Mネット2019年10月号)

東京都江戸川区議会議員 よぎ議員 インタビュー(Mネット2019年10月号)
移住連は、今ここにある移民社会のために多様性を豊かさと捉える社会を目指して活動するNGOです。在日外国人人口は324万人を超え、日本には、多くの移民が暮らし外国にルーツをもつ日本国籍者も増えました。日本人の定義も変化し移住連の活動の場も増加しています。

 

  • デイリー新潮

「江戸川区に住むインド人は4300人、インド出身「よぎさん」が立憲民主党の区議になるまで

江戸川区に住むインド人は4300人、インド出身「よぎさん」が立憲民主党の区議になるまで | デイリー新潮
インド人が日本で一番多い街はどこかご存じだろうか? 答えは江戸川区。…

 

  • Miraist

「元ITエンジニアで今は江戸川区議員! インド出身のよぎさんに突撃インタビュー!」

元ITエンジニアで今は江戸川区議員! インド出身のよぎさんに突撃インタビュー! – インドの人事・労務コンサルティング | ミライスト
こんにちは!Miraist編集部です。今回は、Miraist代表関野とともに“よぎさん”の愛称で親しまれている、プラニク・ヨゲンドラさんに突撃インタビューをさせていただきました!よぎさんは今年4月、江戸川区の区議会議員選挙で初当選を

 

 

<告知>

  • 江戸川文化センター フェイスブック
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