ペアレント・メンターが、親を支える

発達障がい
親は、何に困っているのか

発達障がいの子を持つ親たちは、何に悩んでいるのか。

「相談者は小学生のお子さんのお母さんが一番多いですが、突出しているのは『行動面の不適応』。学校での集団行動がうまくできない、家庭内で問題行動を起こすことです。次に『進路』。支援学級の方がいいか、普通学級で行けそうか。義務教育が終われば、高校はどうするか。就職はできるのか、どんな仕事があるのか…と。

あとは、ママ友・親族・配偶者などの人間関係、不登校・引きこもりなど。『自分自身が発達障がいかも…』と相談されるお母さんもおられました。本当に多岐にわたります」。

「発達障がい」といっても、病因を特定し処方する医学上の病気とは違う。

「その子の課題が1人1人まったく違う。発達障がいがベースにある特性に、家庭環境や、今までの成育歴などが加わり、課題の出方も千差万別。だから、1人1人への対応が必要になります。30~40人の生徒を受け持っている学校の先生だけでは、それが難しいかもしれません。学童や学校でも利用できる保育所等訪問支援などの制度利用が望まれますが、制度の認知や実施できる事業所数などは十分といえないようです。また、スクールソーシヤルワーカとの連携が必要なケースもあると思います」。

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