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教育

「公民館的」な学びで、地域づくり

ルポvol.24  【教育1】あるオンライン講座で、「公民館構想」について知る。終戦直後の日本で、当時の文部省公民教育課長が打ち上げたもの。全国に公民館を建て、地域づくりの拠点しようという大ビジョンである。焼野原に立った役所勤めの猛者が、「...
外国人

江戸川区に、国際スクールを

ルポvol.22  【外国人4】“インド系日本人初の政治家”よぎさん象の顔を持つヒンドゥー教の神様ガネーシャが、着飾って鎮座されている。その福徳の神をお迎えする祭りの当日、東葛西にある江戸川印度文化センターのホールは、インド独特の色彩で華や...
ヤングケアラー

「ヤングケアラー」ってなに?  IN足立

ルポvol.21  【ヤングケアラー2】家族などの世話を担う「ヤングケアラー」は、「可哀そうな子」ではない。「任されてしまう子」である。賢く、心優しいゆえに。宮崎駿監督の映画『となりのトトロ』でいうなら、幼い妹のメイの世話を焼く、しっかり者...
行政

公務員だからつくれる支援の「形」

ルポvol.20  【行政1】「私の上司は、スーパー課長なんです!」。江戸川児童相談所の児童福祉司・白田有香里さん(vol.16にて記事掲載)は、きっぱり言う。「どんな人ですか?」と尋ねると、「意見したら『それいいね! 区長に提案してくる』...
居場所

ママたち癒す「子育て」カフェ

ルポvol.19  【居場所1】6年間の準備を経て、関原商店街に開設ベビーカーを入れても大丈夫。テーブルをちょっと動かせばいいから。手づくりのスイーツに舌鼓し、地元の焙煎店で焙煎されたスペシャルティコーヒーの豊かな香りに包まれてほしい。小さ...
外国人

介護職に、外国人を

ルポvol.18  【外国人3】「ありがとうございます…」。産科医師が言った「お大事に」に対する若いベトナム人女性の片言の礼が、空しく響く。お腹に、新たな命が息づいていることは、検査で判明。しかし、彼女は、東京のブラック企業から夜逃げし、今...
託児

足立で、「出張託児」を事業化したい!

ルポvol.17 【託児1】扇風機がゆるやかに回る、午前の窓辺。畳の部屋のテーブル前に、母子が寄り添って坐る。膝に抱かれた0歳児の男の子は、黒い瞳をじぃと見据えて安らっている。髪の毛が横っちょにはねた3歳の女の子は、はにかんで隣の肩の後ろに...
児童施設

「児童福祉司」で「里親」だから、見えること

ルポvol.16【児童施設1】年配で小柄な清掃員の女性が、ドアの上部に手が届かず困ってる。「拭きましょうか」と児童福祉司の白田有香里さん。濡れ布巾を受け取りさっと拭くその人も、わりと小柄なのが微笑を誘う。そのドアの向こうが、取材を行うことに...
里親・中途養育者

里親は、孤立している

ルポvol.9  【里親・中途養育者2】テーブル上のショートケーキを、ひょいとつかもうとする2歳男児キヨちゃん。「それはお客さん用だからね」と、里母の志賀志穂さんは優しくいなす。元気一杯の小さな「怪獣」を、里父の志賀マサシさんが「おいで」と...
外国人

外国人問題の根は、日本語の壁

ルポvol.8  【外国人1】障子の光が穏やかになる午後4時。小学生帽をかぶった、アフリカにルーツを持つ女の子が、「こんにちは」とはにかみ挨拶する。畳の上のテーブルで、国語の教科書を広げるのはボランティアの日本人女性。背筋をピンと伸ばしたそ...
イベント

「つながり」育む、“がきんちょ”地域食堂

ルポvol.7  【イベント2】とくに告知はしない。しかし、当日になると、わさわさ子どもたちが来る、母子が来る、近所の老若男女が来る。そしてテーブルを囲み、ボランティアの人が作った手料理をワイワイ食べる。今、よく耳にする「子ども食堂」のよう...
いじめ

子どもたちの「いじめ防止大作戦」

ルポvol.6  【いじめ1】 廊下を歩いていると、騒ぎ声がする。4人の男子生徒が、1人の男の子をはがいじめにしていた。ゲラゲラ笑いながら相手のズボンを脱がせ、思春期の下半身をむき出しに。その子の助けを求める目に、ハッとかち合ってしまう。私...