生きづらさは、心の「退化硬直」から

発達障がい
「自分を育てられる人づくり」がミッション

冠地さんには、将来実現してみたいワークショップがある。

「対人スキルが日常の生活習慣にまでなれば、今度は批判助言ありのワークショップができる。建設的な批判を行うことでお互いを高め合うのです。すると、否定的な意見や中傷を受けたとき、傷つかなくなる。『あなたは、そう思うのですね。了解しました。参考にさせていただけます』と返せるように。対人関係の軋轢に対する免疫力が強くなるわけです」。

 

また、提唱したいことが。

「教育や医療、福祉ではない、『コミュニケーション』という新ジャンルのワークショップを確立したいですね。教育であれば、先生は『私の話を聞きなさい』と一方的に教えるばかり。そうではなく、個々人が持つ可能性を『育てる』という『育成』こそが、今後求められるのではないでしょうか。私のミッションは、自分で自分を育てられる人をつくることです」。

 

冠地さんは、10代、20代、30代のときに1回ずつ、計8年間の「ひきこもり」を体験。3度味わった苦しみの正体を『退化硬直』と喝破し、生き抜くために編み出した切実な手段がイイトコサガシのワークショップである気がする。それは、生きづらい人にとっての魔法の「薬」ではなく、自力で歩くまでの「杖」ではないか。

(文責/ライター上田隆)

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イイトコサガシ

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